アトピー性皮膚炎の症状 アトピー性皮膚炎とは、 慢性的に湿疹(しっしん)、蕁麻疹(じんましん)を繰り返す皮膚の病気です。 皮膚が乾燥したり、シルが出たり、痒み(かゆみ)が出るのが特徴です。 アトピーにはアレルギー的側面と皮膚のバリア機能低下という側面があります。 1)アトピー性皮膚炎のアレルギー的側面 アトピー性皮膚炎の7〜8割の方ではIgE(免疫グロブリンE)という抗体が高いという特徴があります。 そのためアレルギー物質に敏感に反応しすぎて、繰り返し蕁麻疹(じんましん)として皮膚に現れます。 アレルギー物質に過剰に反応すると、食物として取り入れた肉などの油成分が蕁麻疹となり皮膚の表面に出てきます。 2)皮膚のバリア機能低下という側面 これは、皮膚の乾燥という症状と関係しているものです。皮膚の一番上には角質層という薄い膜がありますが、この膜のおかげでわれわれは内側の水分を保ち、外からの刺激にも耐えています。 角質層の中でバリア機能に重要なのはセラミドという脂質ですが、アトピー性皮膚炎の方の角質層ではセラミドが減っていて、バリア機能が落ちている状態になっています。 アトピー性皮膚炎の症状について 症状が出るのは、幼小児期が多いようですが、大人でも症状が出始める場合があります。 一時的な症状と誤解されている方がいるかもしれませんが、こじらせると、非常に長引く病気になります。 症状は、乾燥した湿疹とシルが出る湿疹です。どちらも強い痒み(かゆみ)をともないます。 体温が高くなると、湿疹がひどくなる場合がほとんどです。 かゆみに我慢できずに、かいてしまうと、どんどん酷くなり、場合によっては、体全体にとびひします。 |